2006年12月27日

剛と一揆

仕事の関係上、英語を頻繁に使うことが多い。元々、英語担当として別部署で業務をこなしていた職歴を今の部署でも重要視していただいているので、語学やら文法を小さい時から好む傾向がある僕としては、わりと楽しかったりする。

それと同時に「・・・は、特定商取引法に抵触する恐れがあり、申出を・・・」なんていう、日本語ですら<一生のうちに一回言うか言わないか>という文書を作成していると困り果てることもある。

だいたい、法律の分野は門外漢なのである。まあ、面白くて勉強になるからいいんだけど。

とにかく、それは置いとくとして、今日は仕事の合間を縫って、中間管理職と上役のやり取りをコミカルに書いた題材の英語小説のサイトを見ていたら、こんなセリフがあった。

"What's yours is mine, and what's mine is mine"
(おまえのものはオレのもの、オレのものはオレのもの)

おぉ、ジャイアニズムだ。

ジャイアンの「のび太のものは俺のもの、俺のものは俺のもの」が、小説中の台詞として英語化されていたのだ。ちょっと暇だったので「ドラえもん」の世界として続く言葉はこんな感じであろうと思い、つけたしてみた。

Ohhhhhhhhh, dorae-mon!! Gian tells me that's not minel!
(うえぇぇーーん、ドラえもーーーん、ジャイアンが僕のじゃないってぇ!)

たぶん、このあとはドラえもんが四次元ポケットから不思議な未来の道具を出してくれるんだろう。

うらやましいぞ、のび太君。

ところで、この小説の作者が遠い海の向こうで、いくらなんでも日本のManga-cultureが世界一だとしても、「ドラえもん」を精読していて、ジャイアニズムを完璧に理解した上での台詞とは思えなかったので、ちょっと調べてみたら、"What's yours is mine, and what's mine is mine"というのはイギリスのことわざからの引用だったことが判明した。正式に説明すると、シェイクスピアの引用なのである。

ジャイアンも案外と博識だ。

※ネットで調べたら、すでに「トリビアの泉」のネタになっていた。"73へえ"の採点だ。一歩遅かった。。。。

そして、文法上に英文解読すると、冒頭の"what's"は、疑問詞ではなく、関係代名詞ということになる。

こういう文節解体というか解読作業は病的に楽しくてしょうがない。いくらだって続けられる。

しかし、合コンとかの場面で「僕の趣味は文節を文法ごとに解体することです!」といっても気味悪がられるだけなので、こういう内向的な趣味はそっと黙っておこうと思う。

そのかわりに「僕の趣味?週に一度のサーフィンかな」と答える準備をしておきたい。もちろんネットサーフィンのことだ。なにしろ僕は小学校2年生の時に江ノ島で沖に流されて以来、海で足が立たないところが怖いヘナチョコなのである。タイとかインドの遠浅の海じゃないと天下をとれない。

ちなみに僕の上役もジャイアニズムを踏襲している立派な方です。僕らの成果はすべて彼の成果。彼の評価はうなぎのぼり。一揆でも起こすか、たまには。

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投稿者 ko : 2006年12月27日 19:19 | トラックバック(0)
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