国防長官:
「だ、大統領、大統領、仮にも我が合衆国を代表する人物が何たる不恰好ですか、突然。中東諸国との関係問題だって山積みだというこの時期にそのお姿を。大統領としての自覚をお持ちになられていただかないと国民だって納得をしませんよ。だいたいどうしたというのですか、12月の師走に。」
大統領:
「ふん、なにが中東じゃ、バカモノ。そんな砂漠とラクダだけの石油以外に価値のない国なんて、このボタンをポチっと押してしまえば地球からなくなってしまうわい。口うるさい中東どもめ。いつまでも足元を見やがって。残りのヨーロッパやアジアのヘボ諸国なんてすべてハンバーガーとコカコーラで征服してやるわい。それが合衆国の常套手段なのじゃ。」
国防長官:
「何たるご発言を・・・。次期大統領選が危ういばかりか支持率は低下する一方じゃありませんか。大統領のご発言は審議に・・・、いえ、私は今のお言葉は聞かなかったことにしましょう。執務が忙しすぎましたか。しかし大統領、良いですか、いますぐ着るものを身に纏っていただけないと、ホワイトハウスの庭といえども私の手に及ばない事態に発展してしまいます。」
大統領:
「あははは、国防長官よ、見よ、これが人間の真の姿じゃ。君もやってみるがいい。すっきりするぞ。アダムとイブはエデンで股間を隠したが、私に隠すものなんて何もないんじゃ。文句がある奴には、この真ん中にぶらさがっている私のスカッドミサイルで目にものを言わせてやるわい」
国防長官:
「大統領のスカッドミサイルはしょっちゅう不発弾であると私の耳に・・・。いやいや、それよりお洋服を。」
大統領:
「むむっ、少し寒いぞ。風邪でも引いたか?」
国防長官:
「だからそのような・・・。12月と何度も」
大統領:
「えぇい、うるさい。ムッ、く、くしゃみが出そうだ」
国防長官:
「だ、誰か、ハンカチを!」
大統領:
「ブッシュッ」
では良い年を。