2007年01月30日

沸騰時代の肖像

・石黒健治 「沸騰時代の肖像 PORTRAITS OF THE 60s」

僕が生まれた年よりもさらに昔、1960年代という時代があった。<あった>という実体溢れる表現は可笑しいけれど、当時を知る多くの人が─大抵にして─そうやって揃えて語るのだから、きっとそうなんだろうと思う。

その話をするとき、彼ら(彼女ら)は目を細めて懐かしみ、何かを回想している。その何かとはなんだろう?

僕は同時代性というものを時々、卑怯に感じることがある。同時代性に答えを求めるのは容易だからだ。しかし、必ずしも「強烈な隔てのない共有空間」に罪はあるのだろうか。僕はそうは思わない。

少なくとも特異な時代の渦に巻き込まれた人間の持つ表情は信じるに値する。

表紙を飾るのは若かりし頃の加賀まり子だ。

石坂浩二、加賀まりこ、津川雅彦、寺山修司、美輪明宏、吉永小百合、鈴木いづみ、石橋蓮司、カルメン・マキ、つげ義春、ピーター、緑魔子など。沸騰した時代を過ごした彼らのポートレイト写真集である。


※掲載されている写真の一部↓

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投稿者 ko : 2007年01月30日 19:19 | トラックバック(0)
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