2007年02月28日

焚き火生活

今月の「BE-PAL」の特集は「焚き火レストランへようこそ」だ。

僕は焚き火系の特集に弱い傾向があって、どんな雑誌でも焚き火の記事があるとついつい財布の紐が緩んでしまう。

野外パーティが絡むとはいえ、もう13年以上、4月~9月の時期はキャンプをする習慣になっている。

キャンプにおける焚き火という行為は、こだわればこだわるほど楽しくて、場合によってはキャンプそのものが輝くか萎むかを左右するイベントであるのは意外と知られていない。気持ちよく炎を焚いてそれを囲むというのは難しかったりするものだ。

僕が前々から欲しいのは小川キャンベルのストーブなんだけれども、まだこれを購入するまでには至っていない。もう少しさまざまな方面で安定をしてから、買おうと考えている。

さて、気持ちのいい焚き火っていうのは、どういう焚き火のことなんだろう?

僕が考える最良の焚き火というのは、火持ちする薪をくべて、山の静けさに耳を傾け(まあ、往々にして、電子音が響く山奥というシチュエーションが大半なんだけど)、コールマンの椅子に座り、温めた焼酎を呑んで、変幻する炎をじっと眺める。

炎の向こう側に座っている友人としばし無言の時間を分かち合い、愉しむ。

遥か昔の太古から伝承する自分のDNAがさざめく束の間。夕闇から漆黒の夜に移ろうとする時間に囲む焚き火は最高だ。

ところで、村上春樹の「神の子どもたちはみな踊る」という短編小説には、焚き火が趣味という男の物語がある。真冬の海岸で焚き火をする男と、その男の背景に密かに魅了された若い女の物語。

流木が乾いた音を響かせて燃えている描写が冬そのものを表現していて、さすがである。

映画「スタンドバイミー」の焚き火シーンと匹敵するぐらい名場面だ。

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投稿者 ko : 2007年02月28日 19:19 | トラックバック(0)
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