2007年03月05日

生きて死ぬ私

・茂木健一郎「生きて死ぬ私」

科学者が哲学する。
その一言で表しきれるのだろうか、でもまさにその通りなのだ。

まずこの経歴が凄い。

ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。

こうやって眺めると、理系と文系両方の総本山を制したのか、と思いがちなんだけど、そういうのを超越した作者であるのが著作を読めば伺える。

最近テレビなどのメディアへの露出も増えてきたので、番組のコメンテーターなどでお目にかかる方も多いだろう。彼の言葉ひとつひとつに耳を傾けて欲しい。脳味噌がピキピキと音を立てて喜ぶこと間違いない。

本書は長らく絶版になっていた。それがようやく満を辞して再販された。文庫である。読みやすく分かりやすい文章。その文中に輝く深い洞察力。

ノーベル賞に一番近い日本人だと噂されている通りの読み応えである。

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投稿者 ko : 2007年03月05日 19:19 | トラックバック(0)
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