東京メトロのフリーペーパーで去年、高城氏が語っていたように、パソコンの普及の恩恵で数年前とは比べられないレベルで情報が飛び交っている。高城氏は<情報ダイエット>を強く意識していた。
「今年のテーマはまだはっきりとはしていなくて。何しようかなって考えてる最中です。少し考えてるのは、何をやめて何を新しくするのかってこと。
僕はそれを〝情報ダイエット〟って呼んでいるんです。
ここ5年くらいでインターネットが普及したことで、情報が50倍くらいの量で氾濫してるでしょ?
みんな実際に体験したわけじゃないのに、知っているだけで体験した気になったりしてる。これはヤバいなと。
だから、氾濫している情報に惑わされずに〝情報ダイエット〟をして、いろんな本質を求めていこうと思っています。
それでね、テレビとウェブを見るのをやめたんですよ。携帯はまだやめられないけど。
例えば、美味しいラーメン屋はきちんと自分で行って確認して、それを人に伝えなきゃまずいと思ったんです。」
僕はSNSで似たような危機感を感じている。SNSの恩恵で小学校の幼馴染と連絡が取れたりするのはひとつの利点だ。でもSNSでコミュニケーションをしているだけで、それが代替行為となり、<なんとなく会っている>気がするのは、空虚なんじゃないかと最近思うようになった。
SNS上でのやり取りなんてのは実際に会った場合の100万分の1ぐらいの感動しかないと思わないと、大切な何かを見過ごしてしまう。安心してはいけないと感じた。