2007年04月11日

タイ料理

10年ほど昔、タイのチャン島(Koh-Chang)で、打ちあげられた魚を適当に焼いたり、拾った椰子の実のジュースを飲む生活をしていたら、微熱を発症して、よれよれになったことがある。トイレに行ったら光よりも速い速度でお腹が痛くなってしまう症状だ。もしくは「む、きたな」と思ったコンマ0.2秒後にゲートがオープンしてしまう症状でもある。

亜熱帯でお腹を下したことがある人なら、きっと共感ができるだろうと思うが、東南アジアで患ってしまうと、夏バテのような状態でヘトヘトになり、かなりキツい。

結局、この島の生活は、熱が下がらないのが不安になって、早めに切り上げバンコクに移り、すぐさまに総合病院に駆け込んだ。日本語が少しだけ話せるタイ人の医者は優しいけれども鋭い目つきで「あんまり不衛生なものを食べちゃだめカップ」と拙い言葉でボロボロの旅人を諭し、抗生物質を大量に与えてくれた。細菌性の下痢であると説明され、僕はうなだれてゲストハウスに戻った。

ただここで早合点してはいけないのだが、恐らく(これは個人的見解にとどまらない)、そういった酷い食生活を送らない限り、タイ国内では食べ物の不衛生で腹を下すことはないだろうと思われる。その代わりに、例の激辛なテイストがその役目を全うしてくれる。

初めてタイを訪れた19歳の1994年は、タイで14日間、ライブを開催した。もちろんトイレットでの話だ。

当時は食事の不衛生が原因と踏んでいたのだけれども、帰国後に色々と考察した結果、どうやら辛味成分がお腹の調子を狂わしているようだと辿りついた。俗に言う<しぶりっ腹>は、出しても出してもまるで釈然としないお腹の状態をさして、厄介なシロモノで、これに泣かされる旅人が多い。日本でタイ料理を食べ、しかもソムタムだの激辛シリーズを食べると、事実、タイと同じ症状になる。

昨日、ガード下という立地条件だからだろうか、電車が通るたびにガタゴトと扉と店が揺れて、店内は通称<泣きメロ>の音楽が響き渡り、魚醤や香菜が芳醇で艶々しいアジアな匂いを放つ食事が所狭しと並べられている店で食事をした。

この店が面白いのは、全品630円均一だということ。ソムタムもパッタイもその他エトセトラが全品同じ値段なのである。支払いは前金制で、タイの屋台のようである。

味はもちろん本格的。バンコクの雰囲気に涙が出そうになった。そして言うまでもないことだけれど、今朝はしっかりと途中下車をした。

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投稿者 ko : 2007年04月11日 19:19 | トラックバック(0)
コメント

前は500円だったの考えるとむかつくけどねw
また行きましょう。

Posted by: kenny at 2007年04月11日 23:15

ぜひぜひ。あそこのガード下は個性的な店が建ち並んでいるから色んな店を攻めたくなっちゃいますねw

Posted by: ko at 2007年04月12日 09:04
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