昨日のエントリでジャズの巨匠であるマイルス・デイヴィスとジョン・コルトレーンについて触れた際に、「どうしてマイルス・デイヴィスは通称マイルスなのに、ジョン・コルトレーンはジョンと呼ばれずにコルトレーンなのだろう?」と彼らの名前にまつわる呼び名に関して漠然ながらに疑問を感じた。
まあ、すぐにジョン・レノンという20世紀最大のポップスターの存在に気づき、この問題は氷解したわけだけれど、ジョン・レノンの影響というのは、こういった人名にまで及ぶと思うと計り知れないものがある。
一般的にジョンという名前だけで思い起こされるのは、かの故人であるジョン・レノンであって、間違いなくジョン万次郎ではないことは確実だろうと思う。ジョン・トラボルタ、ジョン・F・ケネディ、ジョン・アーヴィング、ジョン・カビラと、有名なジョンを列挙してみても、やはり彼らが世間一般でジョンという単称で呼ばれることは多くはない。
名前ひとつとっても、魔の凶弾に倒れた永遠のスターの後世に残した遺産が、まるで大きな墓標の如く聳え立っているというのががよく分かる。