・COIEDA(高木正勝 : W+K Tokyo Lob 2004)
映像と音楽の垣根を越えた・・・・という何処にでも転がっている陳腐なこの言葉、それを簡単に発せられる者はきっと高木正勝の「COIEDA」のDVDを再生したことがないんだろうと思う。そんな気持ちにさせしてくれるのが本作品。心地よい生ギターの音色が響き、柔らかいエレクトロニカの真骨頂な気持ちいいサウンドが響く。まだ若干26歳だというから驚きだ。
CDに収録されているピアノ楽曲「girls」は、最近まで公文のコマーシャルに起用されていたので耳にしたことがある人も多いかも。気持ちよくて切なくて、それでいてなんだか懐かしくて。デヴィッド・シルヴィアンの甘い歌声も必聴。
セピア色や淡い黄色でエフェクトを掛けてある映像が何点か収録されている。どれもこれも素晴らしい。インドらしき土地を自転車で二人乗りして駆け抜けるカップルの映像は、言葉が無用なほど見入ってしまう。DVDの映像は暖かさが満載だ。