西武新宿線の各駅停車で新宿駅から6つ目にある野方駅近くの環状七号線は、かねてからラーメンの激戦区らしい。(最近は落ち着いたようだが)
その激戦区でも重鎮クラスなのが、昔ながらのラーメン屋さん「十八番 (オハコ)」だ。
鶏がらや昆布を中心に豚などで出汁をとったスープはオーソドックスな醤油味。麺は店の奥にある麺打ち場で孟宗竹を使用して打つという方式だ。
カウンターと小さなテーブルが3つほど並ぶだけの中華屋なので見落としがちだけれど、地元民に長らく愛されているのか、いつも繁盛している。
写真は餃子(550円)。
手打ち麺の人気の陰に隠れつつ、じつは旨いと評判なのが餃子。餡に包まれたボリューム溢れる具は食べ応えあり。ラー油と酢醤油を混ぜたタレに浸して、ビールを戴きつつ熱々を食べたい。
ラーメン(700円)。
チャーハンとのセットで頼んだラーメン。前述したように麺は孟宗竹で打っているので、自家製な雰囲気の縮れ麺である。不均一な中太麺が懐かしい。
スープはちょっと酸味が効いた味で、薄くもなければ濃くもない。チャーシューは結構な大きさ。肉厚だ。醤油が染みこんでいて、これまた素朴な懐かしい味である。
昔はたくさん見かけただろう手打ち麺のラーメン屋さんは、どこにでもあるようで実は少なくなってきた。だからこそ、十八番のような店が貴重なのかもしれない。
十八番(おはこ)
中野区大和町2-2-2
11:30~15:00 / 17:00~21:00
水曜、定休
ラーメン --\700
やきそば --\800
餃子 --\550
各種定食など多数。