北九州の黒崎といえば、昼の顔よりも夜の顔が勢いのある街である。どんな裏路地を歩いても飲み屋の看板が目に付いて、ついつい浮き足が立つという、ヨッパライの愛すべき街である。
そして、呑んだ後に食べたくなる黒崎のラーメン屋といえば、「ホームラン」。駅から歩いて5分程度のところだ。どのお客さんもみな酔いどれの顔をしている。
店自体の雰囲気は昔ながらのラーメン屋といった風情。深夜になってもお客さんが途絶えることなく、いまも地域に愛されている。ラーメンのほかにも北九州ならではの<おでん>も一年中置いてあるのも嬉しい。
写真はラーメン(500円)。
オーソドックスなスタイルのラーメンは、モヤシときくらげが盛ってあり葱が散らしてあってチャーシューが乗るという定番なもの。
お酒を飲んだ後に豚骨ラーメンとなると東京では<豚骨/醤油>の括りがあるせいか、どうも豚骨だとコッテリこそが一番という店が目立つ。しかし、そうではないのが本場。「ホームラン」のスープは決して濃厚な部類じゃないけれど、コクがあって旨いのだ。九州の奥深さを垣間見る瞬間でもある。
とにかく黒崎で飲んだら、千鳥足で扉を開けてみて。飲んだ後にピッタリな旨さのラーメンがそこで待っているから。
ホームラン
福岡県北九州市八幡西区熊手2-4-15
17:00~4:00(日曜~3:00)
水曜、定休
ラーメン --\500
大盛ラーメン --\600
餃子 --\420
チャーシューメン --\680
チャンポン --\600
焼きチャンポン --\600
他におでんやカツ丼など。