2007年10月12日

河口湖「小作」

山梨県富士山の麓にある河口湖は年間を通じて雄大な景色があることから観光客が途絶えることは無い。湖のそばには幾つものレストランや食事処が暖簾を出している。そのうちのある店は常に満員御礼という恐ろしい集客率だ。「甲州ほうとう 小作」の河口湖店である。

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豚肉辛口ほうとう(1500円)

ほうとうは、山梨に古くから伝わる郷土料理で、小麦粉を練った平たい麺(要はすいとんを麺にしたような感じ)が煮込まれた料理で、煮干で出汁をとり味噌仕立てにしてある。

南瓜が煮崩れるまで煮込まれているのが特徴だ。大根や長葱、人参に里芋にジャガイモ、さらに椎茸やシメジが顔を出し具沢山である。一般的に(僕の田舎とかではポピュラーであったが)煮干は取り出されなくて、そのまま具と一緒に煮込まれ続ける。

熱々の味噌仕立ての南瓜がマイルドな口当たりで汁を啜ると身体が一気に暖まる。煮干で出汁をとっているので、単なる味噌汁ではない深い味になっている。具沢山の野菜の旨味が凝縮。

やや麺が少ないのが残念だけれど、巨大な南瓜、丸々1個煮込んであるジャガイモ、季節の野菜エトセトラとキノコ類でお腹一杯になること請け合い。

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ついバクバクと食べ過ぎてしまった馬刺し(1000円)

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鹿刺し(1000円)

馬刺しは山梨では当たり前の食文化で、日本では長野や熊本でも食べられている。おろし生姜かおろしニンニクで食べるのが宜しい。やはり独特の野性味ある臭みだけれど、食べなれればどんどんと戴けるはずである。

鹿刺しは馬刺しほどメジャーではなく、山梨~長野の山間部で見かけることがある程度。なかなか貴重である。馬刺しに比べて、やや臭みがあるものの、赤身の部分は歯ごたえがあり、滋味溢れる味だ。馬刺しと鹿刺しがメニューに並んでいたら、この食べ合わせに巡りあえたことを感謝したい。

そして、馬→鹿の順番で食べることをお勧めする。馬も鹿も食べて馬鹿になっちゃおう。

小作
山梨県南都留郡富士河口湖町船津1638-1
11:00~21:00(4/1~11/30)
11:00~20:30(12/1~3/31)
無休

かぼちゃほうとう --\1000
あずきほうとう --\1100
豚肉ほうとう --\1300
鴨肉ほうとう --\1500
豚肉辛口ほうとう --\1500
猪肉ほうとう --\2000

もつ煮 --\400
馬刺し --\1000
鹿刺し --\1000

その他多数のメニューあり

HP

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投稿者 ko : 2007年10月12日 19:19 | トラックバック(1)
コメント

鹿刺しなんてあるんだね~。初耳。

ほうとうの店といえば(私はほうとうがあまり好きではないので行かないけど)テレビで度々紹介されてるヘンな店あるよね。すごいリムジンとか持ってたり、古物商か?成金か?といわんばかりのお宝珍品館みたいな店。
「ほうとう リムジン」でググったらあったwww
http://www.misakaji.co.jp/index01.html

Posted by: エンガワ at 2007年10月12日 23:30

先ほどTBしましたが、同じ店行ってたんだね。
しかも同じメニューとは、なんだか嬉しい♪

体育館みたいに広々としたお店で、とても開放感があっていいよね。

Posted by: プレコ at 2007年10月13日 23:49

>エンガワ
鹿刺しはわりとレアかも。そんなに見かけない感じ。
それにしても凄いね、このURL。YAHOOをパクりすぎ。
リムジンとかって、なによ、これwww

>プレコ
炉端のような雰囲気が「遠くまで来た感」を誘い、なかなかいいよね。
やっぱりキムチは基本でしょ。味噌系とキムチの組み合わせは、ナンバルワン!

ところで、このあたりってけっこう安めの値段でバンガローとかあんのよね。
そんなところで酒盛りしたら面白そう。

Posted by: ko at 2007年10月15日 10:54
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Title: 甲州ほうとう小作 河口湖店--開放感のある広い店内で、美味しい熱々のほうとうを食べました
Excerpt: 山梨は、ほうとう料理が名物。 お店も山ほどあってどこにしようか迷いますが、私は友人時に連れられて地元に何軒もお店をもつ「小作」に行ってきました。 ...
From: Gourmet&Beauty Treasure Hunter
Date: 2007.10.13
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