2007年11月09日

秋の味覚

遠く離れている大家さんのご子息が、茨城県のとある土地を借りて週末に農作物を育てているらしい。

大家さんのもとに送られてきたのは、大きくて甘そうな紅あずまだった。たくさんあるので、どうぞと、我が家にもお裾分けしてくれた。恐縮するばかりである。もちろんありがたく頂戴した。

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さつま芋といえば、家の向かいにある八百屋さんは、冬になると焼き芋を販売して、もちろん八百屋さんの焼き芋なので、大きな焼き芋が100円だったりする。これがめっぽうに旨い。

どうしてか焼き芋に限ってはお洒落な容器に入っているよりは新聞紙で包んでいないと、しっくりとこないものだ。

熱々の焼き芋を片手でパカっと割ると、カステラのような甘い香りが立ち上がって、黄金色のお芋が現われる。そのまま齧ってもいいけれど、バターを落として食べると、一味違った格別の旨さになる。冬の訪れとともに、土曜日の朝食は焼き芋で済ます朝が続く。

灯油ストーブでミルクを温めてマグカップに注ぎ、、厚手の靴下を履いていそいそと目の前の八百屋で焼き芋を買う。部屋に戻り、デッキにCDを乗せて音楽を流す。慌しい平日と異なり、至福の時間である。

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戴いた紅あずまは、どうやって食べようか。大根の味噌汁とさつまいもご飯、秋鮭というメニューも悪くない。夢想が幾らでも尽きない。

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投稿者 ko : 2007年11月09日 19:19 | トラックバック(0)
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