2007年11月26日

野田琺瑯で糠漬生活

朝夕にピンと張り詰めた清清しい空気が頻繁に漂うようになったなあ、なんてツラツラと思っていると、卓上の暦も残すところ僅か1枚になってしまった。

一の酉で訪れた花園神社は、長袖でも暑いくらいであったのに、二の酉の浅草は真冬の風景に様変わっていた。なにしろ立冬は過ぎているのだから。近所の八百屋さんには蜜柑が並び、夜の帳はいよいよ深く、そして濃厚になってゆく。

こんな季節だからこそ準備をしておきたい食べ物があって、満を持して、いよいよ重たい腰をあげた。糠漬けである。じつは以前に、冷蔵庫でつくるパックの糠床を購入して、何回か試しに漬けてみたことがあるのだ。漬け始めはなかなか調子が良くて、冷蔵庫で漬けるのも悪くないななんて思っていたら、胡瓜を5本ぐらい漬けると、糠が弛んでしまい、いい漬物が出来なくなってきた。

やがては熱意も薄れ、その糠も越冬できないままに捨ててしまった。それから失意の日々を噛み締めていたけれど、糠漬けに取り囲まれた食生活を30年間過ごしてきた男は諦め切れなくて、ついに決心したのである。

食後に日本茶を啜りつつ糠漬けを摘まずにして、一体何処の馬の骨が日本人といえようか。

思い立ったら吉日、せっかくなら琺瑯製品で漬けようということになり、ご存知、野田琺瑯の商品にある「糠漬け美人」が最有力候補に選ばれた。平たいタイプの琺瑯で、糠に溜まる水を汲み取る容器もついている。

名前の通りの商品であるから、ネットでの評判も上々のようである。

しかし、平たい容器が今後においても使いやすいのだろうかと考えると、少し不安にもなった。長い目で見据えると、オーソドックスな容器が一番に思えてきたのだ。

そこで、18センチのラウンドストッカーに決めた。丸い昔ながらの琺瑯容器。さっそく糠を溶いて捨て野菜で漬け始め、そして先の3連休最終日は実家のお呼ばれで、カレーやら煮込みうどんやらおでんで舌鼓をうち、帰りがけに糠も分けてもらった。これで一気に発酵が加速すると思うと落ち着いてはいられない。

野田琺瑯 ホワイト保存容器 ラウンドストッカー 18cm WRS-18
野田琺瑯(ホーム&キッチン)

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投稿者 ko : 2007年11月26日 19:19 | トラックバック(0)
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