僕が好きな写真家の渡辺克巳。すでに他界されてしまった<流しの写真屋>と呼ばれた人である。
新宿の路上に佇む、愛すべき猥雑な連中を記録し続けた。
混沌とした時代を収めた彼の写真に残る人々は、みなイイ顔をしている。カメラを向けられるというのがそれほどカジュアルじゃなく、ちょっとした<ハレ>な行動であった時代が、ほんの少し前にはあったのだ。
だから彼らは一様に、カメラを向けられた緊張感が漂っている。そしてユーモラスだ。
あらためて注目を浴びている渡辺克巳の写真展が下記にて開催。
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会期 2008年2月9日~4月20日(日)
休館日:月曜日(2月11日は開館)
開館時間:11時より19時まで(毎週水曜日は21時まで延長)
入館料:大人 1000円 学生(25歳以下) 800円
※会期中何度でも入場できるパスポート制チケット
─詳細─