2008年02月14日

エコロジー

自然環境問題へ意識の高い方々が、日常生活において注意を向け、また問題として捉えている対象に割り箸がある。

森林伐採の象徴的な生産物として槍玉に挙げられる割り箸は、国内生産に限れば、実際には環境破壊に結びつかない生産工程で仕上げられている。木材加工品を作る過程で生じた木屑で割り箸が作られるので、割り箸のために直接的に森林が伐採されることはない。

一方、輸入品となると、主に中国で生産されるが、割り箸のために森林が乱伐されて、直接的影響が計り知れない。

事実、割り箸のために森林が失われているともされている。

エコロジーの観念といえども、定着していなければ、日常生活上で表面化するのは好ましくないと僕は考えているので、割り箸のトピックスが端々に登場するたびに森林伐採のテーマに発展すると、やるせない気分になったりする。エコロジーの観念そのものが昇華して、エチケットでもマナーでもない、日常そのものとして成立する日があって欲しいと願っている。

自前の箸を持ち歩く、いわゆる<マイ箸>は僕の周りに実践している人が多くて、友人達は鞄に携帯して、居酒屋なんかでも使用している。

僕はエコロジーの方向から持ち歩くのは、エゴっぽくて厭らしいって、抵抗感を露わにして、地球のためになんてのは口が裂けても言えないのだけれども、割り箸の輸入品については、てんこ盛りの漂白剤や防カビ剤がぶち込まれている実態を知ってからは、出来れば<マイ箸>を使いたいと思うようになった。

僕が怖いと思うのは、コレは絶対に日本のモノだろうっていう物品が、実は海外製品だったりするのが最近怖い。

納豆なんてのは、日本で作られていると思っているし、線香だってそうである。もっといえば、ご祝儀袋だって日本で作られていると信じているし、日本酒や味噌や醤油や鰹節も同じだ。

でも近頃はそうじゃない。

こりゃ日本モノだろうっていうものが、ごくごく普通に海外で生産され、輸入されている。これまでにないスタンダードが身近に迫っている。

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投稿者 ko : 2008年02月14日 19:19 | トラックバック(0)
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