何かのニュースで読んだ記憶によると、一昔前だったら、旧店舗から新店舗に変わるのは圧倒的にコンビニエンスストアが多かったようだ。
それが近頃だと、コンビにではなく美容室や理容室に移り変わっているらしい。全国的にもコンビニの数より美容室の数が多いという。店舗自体も借りやすい。
なるほど、自分の住む町に照らし合わせてみると、たしかに美容室の数は多い。意識していないから見過ごしがちだけれど、50メートルに一店舗はある。
美容関係の仕事に就く友人は「ちょっと5年前とは比べられないほど、競争が激しいよ」とボヤいていた。まさに同職同士の潰しあいに近いとか。
美容室あるいは理容室には数えるほどの店にしかお世話になっていないし、事実、片手くらいの店舗しか知らないので ─これからも冒険しなそうだ 地元の四ツ谷にある店に通い20年以上である─ いま住んでいる街の古めかしいお店が潰れて改装し、ちょっと覗いて「こりゃ喫茶店だな」なんて心うつろにウキウキしていたのちの<出来上がりが美容室>だった場合におけるガックシ感は、なかなかのものである。
そんなに美容室が多くなくても不便じゃないのにって思うのは、果たして僕だけなんだろうか。