豚骨系と魚会系のスープを混ぜてみたら?という手法は昨今は当たり前という慣れの歴史を作ったのが、中野にある「青葉 本店」だ。
元祖ダブルスープの店である。
土日祝日となれば、いまだ行列が途切れないし、数多くのダブルスープ店というフォロワーを作った。
店内はカウンターだけの店で、席数は13席ほど。テキパキとした店員が作り上げるラーメンは素朴な東京スタイルとつけ麺である。中華そばとつけ麺、そして、それぞれの特製メニューがあり、4種類だけだ。
写真は中華そば(650円)。
鶏がらと豚骨という動物系が魚介の濃厚な出汁を引き出すスープ。麺はツルツルの中太麺で、歯ごたえがバッチリである。
さっぱりしすぎないで、でもコクが欲しいというのがダブルスープの極意で、下手すれば虻蜂取らずになりがちなスタイルなんだけど、両方のスープの特性を生かして、なかなか後を引く味に仕上げているのが、さすが元祖の所以。ちょっとお酒を飲んだ後に食べたら、さらに美味いだろうなぁなんて思うのだが、唯一残念なのは20時閉店というあたりだ。
夕方あたりから呑んで19時ぐらいに攻めてみるのもいいかもしれない。チャーシューは脂を落としてあって、正統的に醤油で煮込んである。しつこくないチャーシューが似合うスープな気がするので、こちらも相性が抜群。
「中華そば 青葉 中野本店」
中野区中野5-58-1
10:30~スープなくなり次第
木曜、定休
中華そば --\650
つけ麺 --\700
特製中華そば --\850
特製つけ麺 --\900
─HP─