2009年06月02日

テバカブ

本当に自分が纏いたい洋服やらアイテムが年齢を重ねると共に等身大で解ってくると、購買欲自体は抑止傾向になってきて、年数回程度しか買わなくなってくる。そんな簡単なことに気がつくのに随分とかかった。

流行り廃りは追わないまでも欲しいものはあるので、まあ、まだ煩悩は持ち続けているにせよ、である。

古きよきバックパッカーな時代、まずは目指すのは東南アジアの歓楽地バンコクであったから、みんな足元はビーチサンダルではなく、機能的なアウトドアのサンダルを装備していた。Tevaというアメリカのブランドのサンダルは1万少しするので、少々値が張るが、パーティで朝の8時まで踊りくるってもビクともしない頑丈さと快適なフィット感を持ち備えている。パーティ歴で言えば、もうそろそろベテランの領域になり、十数年経過すれば、さすがに頑丈なサンダルも世代交代する。去年の伊豆の廃墟で開催されたパーティで、現役のTevaサンダルが弱ってきたから、そろそろ買い替え時かなと思い、4月以降にアウトドアショップに足を運んだ。

5年ぐらいで履き潰したシロモノだ。

ところが、これが一向に待てど暮らせど店頭に並ばない。ゴールデンウィークが近づいても音沙汰がないから、いよいよおかしいと思い、店員に訪ねてみたら、なんと輸入代理店のゴールドウィンがTevaの正規輸入を撤退したらしい。2009年度の新作はあるけれども並行輸入でしか手に入れられなくなった。

店員は「まあ、すぐに次の代理店が決まるんじゃないですかね」なんて気軽に言っていたけれど、そこは危ない橋は渡らない精神のもと、新島にキャンプインするのだから、さっさとアマゾンにアクセスして2008年verを買い抑えた。もしTeva好きで今後も履き続けたい人は楽天にはまだ少し残っているから買ったほうが無難かも。

サンダル以外で購入したものといえば、先週ぐらいにKavuのストラップバケットハットを購入した。ご存知、シアトルのアウトドアメーカーである。

長髪だった去年までは、ある意味寝癖なんてないし、1年中結わって生活していたから整髪剤とは無縁で、つまりは帽子とも縁がなかった。なにせ長髪に帽子というのは痛い。春先に登場したら、ちょっとヘンタイっぽい趣きすらある。

そんなわけでここ2年は会社に通勤するときは整髪剤で髪の毛をビシッと決めるのだけれども、週末もそんなことやっていると、やや面倒くさいのである。きっと根がズボラなんだろう。もっと簡単に散歩したいものだ。そんな時に重宝するのが帽子のたぐいで、幾つか揃えてみた結果、これぞしっくりってのがKavuのストラップバケットハットである。Kavu独特のラインが一際目だって、アウトドアだけに及ばず、ストリートでも被れるし、パーティでも被れる。顎紐がついているから吹っ飛ばされることもない

。これからの暑い季節にもってこいのアイテムだ。週末は寝癖ボサボサの頭に帽子を被って完了である。

ところで帽子って言葉、じつは業界でしょっちゅう使う言葉で、特に自分の役割がたくさんある立場に居ると「あえて○○の帽子を被った形で発言すると・・・」なんて、立場を切り替えて議論に加わることがある。ちょっとここでは書けない日本じゃ誰でも知っているだろう某諸氏と議論のテーブルにつくことがあるんだけれど、そんな時に「○○の帽子で説明させてください」みたいに会議に出たりする。

要するに今現在の発言している自分とは、別の立場から説明や議事させてくださいってやつだ。

何せ、そもそもの会議通知は別のロール(役割)というか違うミッションを背負ったプレイヤーとしてアサインされているので、そういった趣旨の切り替えが必要ということになる。一例で言えば、ボランタリな立場とプロフィットな立場という、逆の側面それぞれで伝えたい議案があったりするのである。

同じような言葉で「いまからこの場で発言するのは○○の看板しょって発言します」みたいな宣言も使ったりする。

こういうのって、1人が幾つも役割を帯びているこの業界だけなのかしら。

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投稿者 ko : 2009年06月02日 21:21 | トラックバック(0)
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