クリスマスソングが鳴り響く12月、日本の最南端の都道府県である沖縄はそれでも25度の気温で、昼間は半袖でも汗ばむくらいである。
そんな特異な気候であるがゆえ、土産物屋が立ち並ぶ那覇国際通りは連日修学旅行生で賑わう。その表通りの喧騒とは裏腹に一歩奥へ入ると、途端にディープな世界が待ち構えている。生活観溢れる沖縄だ。
公設市場からちょっと外れた路地にある地元民に人気の宮古そばの専門店「田舎」も、そんなディープなお店のひとつである。
このアジア満点な市場のすぐそば。
そしてなんだか懐かしい雰囲気の店内。
そーきそば(350円)
なんと、骨まで柔らかく煮込んであるとろとろのソーキがどさっと乗っかって、この値段である。ソーキを煮込む一番出汁を使ったスープは透明で、あっさりとしていると思いきやズズっと呑むと、鰹風味が口いっぱいに広がる。
そう、鰹節でスープを取っているのだ。注文したらすぐさま出てきただけあって、麺は固めのやや太いタイプ。このボサっとした麺の感覚が南国らしくて良いのである。
そして器に直接口をつけて塩気のあるスープを啜り、ソーキを食べる。なんていう柔らかさ。そしてジューシーさ。感激である。
テーブルにある稲荷寿司は50円。これまた食べ応えのある稲荷で、合計400円でお腹いっぱい、幸せいっぱい。
宮古そば 田舎
沖縄県那覇市 那覇市公設市場通り
11:00~19:00
ソーキそば(小) --\350
ソーキそば(大) --\650
てびちそば(小) --\400
てびちそば(大) --\650
沖縄そば(小) --\400
沖縄そば(大) --\650
ねぎそば(小) --\300
稲荷寿司 --\50