つげ義春の「おばけ煙突」という、おそらく貸本時代の作品の冒頭に「煙突掃除殺すにゃ刃物はいらぬ雨の十日もね降ればよい・・・」なんて科白があって、煙突掃除の主人公が今日も仕事に溢れて家で鬱屈し、しまいには煙突から落ちてしまう昭和のストレートすぎるじめっとした作品がいうように、最近じゃブロガー殺すにゃ・・なんて科白が巷じゃ噂されている。
もちろん、オカルト映画じゃあるまいし、FC2でブログを開設したら数日後に失踪とかではなくて、「ブロガー殺すにゃmixiはいらぬついっとの10も投げればよい・・」で、Twitterの勢いが増すばかりだ。
SNSのサービスの在り方は本質的に従来のWebサービスとおんなじで、ややクローズドのコミュニティがあるけれども、Twitterは、明らかにこれまでのWebサービスとは異なる。進化を遂げているのだ。
一度憶えてしまうと大半の生半可なブロガーはこちらに流れるだろう。
圧倒的なライブ感。RTと呼ばれる、引用に近い投稿とハッシュタグやフォローという考え方。件名レスな部分も捨てがたいし、140文字というマイクロの世界に限定させた斬新さ。
残念なことにこのサービスだけは外から眺めているだけじゃ100分の1も理解できない。何が面白いか分かんないし、という知人が多いのも事実だ。
まあ、やんなきゃ死んじゃうわけじゃないから好き好きだけど、たぶんやったほうがいい。だってやった人はみんな病み付きになるから。
それでたいていの面白いことがそうであるように、まずは始めるところが大事である。