2010年04月07日

東京生活

最近ひょんなことから東京にやってきた西日本各地の方々とお話する機会に恵まれた。彼らは旅行者であったり、一度は地方に戻るものの再上京したり、あるいは仕事の関係で定住したりと取り巻く事情は様々で、東京との係わり合いにも個々に濃淡があり、いずれにせよ地方からやってきた、それも西日本からの上京というのが唯一の共通点である。

そんな彼らが口を揃えて東京に対して評価するのが、「東京にあるエンターテイメントの質と量は圧倒的である」というのである。

それもやってるのは全部が東京限定のものばかりというのだ。

要するに映画一つでも、なんだかんだで東京でしかやっていない作品だし、美術館の企画や展覧会でも東京でしか開催しない。写真展も然り。そしてミュージカルなども。

僕は隙さえあれば東京脱出を願っているので、しかもアマゾンとインターネットがあればどうにかなるんじゃない?という浅はかな考えの持ち主なので、そんなに東京って違うのか・・、と少々驚いてしまった。

鼻につくような言い方をしてしまうと、東京に生まれ育つと、なかなかそういう差異に気がつけないのである。アンテナに鈍感になってしまうのだ。

彼ら曰く、アマゾンとインターネットだけでは、いまの段階では悲しいことにカルチャーの補完作業は、地方に限ると足りないようである。なるほど、言われてみると北九州に住んでいた頃は確かに映画館には数えるほどしか行かなかったかもしれない。

まあ、東京限定の公演というのは、いささか誇張が過ぎるかもしれないかれど、必ずしも間違ってはいないようで、作品公開までの地方との時差もあるだろうし、まずは東京からという営利上の問題も含まれているのだろうと思う。

そして残念ながら、このような状況は東京を離れて初めて知ったりするのだ。

そう思うと、東京という土地が持つ特典性というのは、エンターテイメントの機会が圧倒的に他に比べて多いということになる。

六本木でクラブ(お姉ちゃんがお酒作ってくれるところじゃないよ。踊るところ)の梯子はやってなんぼだけど、じつはレアだったりするのである。

だから、ナイトクラビングまでを含め、あるいはジャズの流れるバーなんかも指折りに数えて、24時間でエンターテイメントが溢れているのであれば、その利点をエンジョイしない手はないというものである。

多分、情報過多には鈍痛状態なんだけれど、まだしばらくは東京に(もしくは日本に)いる予定なので、少しエンタテイメントに触れる機会をこれまで以上に増やしてみようと思う。もっと映画観たり美術館巡ったり。

だってそれこそが東京ライフなのだから。

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投稿者 ko : 2010年04月07日 23:23 | トラックバック(0)
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